BPOによれば『資源番組』は人権侵害

平成27年12月11日、BPOの「放送人権委員会」は、放送人権委員会決定第57号 – 2015年12月11日「出家詐欺報道に対する申立て」に関する委員会決定を公表し、「勧告」として本件放送には放送倫理上重大な問題があるとの判断を示しました。

 

すでに、BPOの3委員会の一つである「放送倫理検証委員会」の決定は平成27年11月6日に出されており、今回はそれに続く「放送人権委員会」から出された決定です。

 

放送人権委員会とは、「放送によって名誉、プライバシーなどの人権侵害を受けた」という申立てを受けて審理し、「人権侵害があったかどうか」、「放送倫理上の問題があったかどうか」を判断するところです。

 

私が、この決定を見て注目したのは、ブローカーとされたA氏(申立人)が

 

「申立人はブローカーではなく、ブローカーをした経験もなく、自分がブローカーであると言ったこともない」「申立人をよく知る人物からは映像中のブローカーが申立人であると簡単に特定できてしまうものであった」などとして、番組による人権侵害、名誉・信用の毀損を訴える申立書を委員会に提出した。

 

ことについて、NHKは

 

 「映像・音声の加工による匿名化が万全に行われており、申立人であることは本人をよく知る人も含めて視聴者には分からない」などと反論、人権侵害も名誉棄損も成立する余地はないと主張した。

 

に関する、委員会の決定が、

 「本件映像を詳細に検討しても、申立人と特定できるものではない。申立人と特定できない以上、本件映像は人権侵害には当たらない」

としたところです。

とすれば、平成27年4月15日に放送された、NHK「クローズアップ現代」で「食卓の魚高騰! 海の資源をどう守る」という番組(『資源番組』)で、「言ってもいないことを言わされた」漁師Aさんは、名前も、映像も明瞭に公開(特定)されたのですから、委員会決定はもちろん、NHKの主張に沿っても、完全に人権侵害も名誉棄損も成立することになります。

 

さてNHKはどうするおつもりでしょうか。

 

 

 

 

 

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