「勝川俊雄准教授」は直ちにわが母校を去れ!

わが母校「東京水産大学(現東京海洋大学)」の准教授に勝川俊雄氏が着任してから1年が経過した。1年前、私は当ブログ「なんでよりによって、規制改革会議の手先がわが母校に」(2015年4月1日)で以下のように警告しておいた。

 母校がそのような規制改革会議の手先に利用され、多くの漁業者に弊害をもたらすような活動を行う不名誉な学校になられては困ります。OBの一人として、それを阻止するのは義務でもあると思います。

それ以来、勝川俊雄氏の行動を注意深くフォローしてきたが、その結果以下の二つの行為を、いずれも東京海洋大学の准教授であることを明示したうえで、同氏が行ったことを確認した。

 

①刑法違反に当たる行為にかかわったこと

勝川俊雄氏が自ら出演したNHK「クローズアップ現代」の番組「食卓の魚高騰! 海の資源をどう守る」(2015年4月15日放送)において、取材対象となった漁業者が言ってもいないこと、しかも事実に反すること、を勝手に挿入したうえ、その漁業者の名前と人物の顔が特定できる形で放送し、漁業者の名誉を毀損する行為にかかわったこと。

 

この行為は、刑法第230条(名誉毀損)「公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金に処する」に該当しかねないものと思慮する。

 

②データに基づかない虚偽の資源管理に関する主張を一般雑誌に投稿し、社会を混乱させたこと

 

勝川俊雄氏は月刊誌「ウエッジ」の2015年5月号に「絶滅危惧のクロマグロ 産卵場の漁獲規制を急げ」を投稿したが、それには、データに反し科学的根拠に基づかない明白な虚偽が含まれていた。

 

この勝川俊雄氏の投稿は、その真偽を問う目的で2015年5月21日の参議院農林水産委員会における議員質問で取り上げられ、また漁業者間による紛争の激化や、一般市民をも巻き込んだ抗議行動を招来した一因ともなった。

特に、日本海においてまき網によりクロマグロを漁獲する漁業会社の親会社には、デモ隊が押し寄せ、「一部で不買運動が発生」するなど、まさに『冤罪』ともいえる状況を生み出した。

 

これは、東京海洋大学の准教授の肩書を悪用し何らかの目的のために意図的に行ったものか、もしくは研究者としての能力に著しく欠けるか(注)、のいずれかであり、わが母校の社会的信用を失墜させかねない重大な問題であると思慮する。

 (注)勝川俊雄氏は、2005年の論文を最後に10年以上にもわたり、「審査付き学術論文」を一編も書いていないようである。「審査付き学術論文」は研究者である以上発表する義務があり、ましてや研究者として伸び盛りの中堅・若手の研究者であれば、1年に1編以上を書くのが普通と聞く。10年以上にわたり一 編の「審査付き学術論文」も書いていないということは、勝川俊雄氏の年齢を考慮すれば、「研究者としてはすでに終わった人」というのが、研究者間での一般的見方だという。

 

上記2つの行為を確認した根拠は以下の通りである。

 

①刑法犯に当たる行為にかかわったことに関し

 

すでに、当ブログ「BPOに学びNHK『クロ現』の嘘を暴いた」(2015年12月3日)及び「BPOによれば『資源番組』は人権侵害」(2015年12月11日)で指摘している通りである。

 

②データに基づかない虚偽の資源管理に関する主張を一般雑誌に投稿し、社会を混乱させたことに関し

 

勝川俊雄氏は、月刊誌「ウエッジ」の2015年5月号「絶滅危惧のクロマグロ 産卵場の漁獲規制を急げ」において、

 2004年から日本海の産卵場に集まってきた産卵群を、まき網が一網打尽にするようになった。それ以降、日本周辺でのクロマグロ成魚の漁獲量が減少している。親魚が集まる産卵場で集中漁獲をした結果、長年蓄えられてきた産卵親魚をあっという間に切り崩してしまったのだ。

と主張している。

なお、「一網打尽」という言葉の意味は、「ひと網であたりのすべての魚や鳥獣などを捕らえること、一度打った網でそこにいる魚を全部捕らえること」と定義されている。

 

しかし、月刊誌「アクアネット」2016年4月号に掲載された「太平洋クロマグロの産卵親魚量の減少は日本海まき網漁業が原因か?」で、東京海洋大学桜本和美教授(専門は資源学、農林水産省の水産政策審議会の会長職を2009年から2011年の間務める)は、太平洋クロマグロの年齢別漁獲量の推移を示している。日本海でまき網が漁獲する産卵親魚は、3歳を主対象とする3歳から5歳の範囲にあるので、その漁獲量の推移は以下の図2の一番下の太線に含まれている。

図2 - コピー (2)

 

ところが、6歳魚以上や0-2歳魚と比べ、最も漁獲量が低いのが3-5歳魚である。これを見ると、この太線の漁獲量が原因で、産卵親魚が「一網打尽」にされたとする勝川俊夫氏の主張は、明らかにデータに反する「虚偽」としか言えない。

 

さらに桜本和美教授は、北太平洋まぐろ類国際科学委員会(ISC)が公表している年齢別漁獲係数を図示している(図4)。以下の図4をみると、3歳から5歳の漁獲係数は0-2歳や10歳以上(10+と記載)の漁獲係数よりはるかに低く、 これらのデータの分析結果等からしても、勝川俊雄氏の主張は「明らかに事実に反している」としている。

図4 - コピー

 

以上により、真理の探究を旨とする国立大学法人の准教授という立場にある人間が、データと異なる誤った情報を流し、社会に大きな混乱を生じせしめたのは疑いのない事実である。

 

 

よって、上記二つの行為は、わが母校の名誉を守るべき立場にあるOBの一人として決して容認することはできないことから、一刻も早く勝川俊雄氏がわが大学から去られることを、大学当局及び本人に対し強く要求するものである。

 

 

4 comments for “「勝川俊雄准教授」は直ちにわが母校を去れ!

  1. 2016年5月19日 at 8:26 AM

    しっかりとご拝読させていただきました。
    勝川先生ほど日本の水産業の未来をご心配している方はおられません。
    貴殿も勝川先生の爪の垢をぜひ飲んでください。

  2. U.I.
    2016年5月27日 at 1:31 AM

    未来を心配しているのならば、資源や水産業のことをもっとしっかりと勉強して欲しいです。
    政治家やマスコミ等、素人を騙せても、玄人は騙されないです。
    本当に、クロマグロの産卵魚をねらった日本海のまき網の漁獲行為が加入乱獲をまねき、資源を食いつぶしたというのならば、公表されているデータがあるのだから、学術論文でしっかりと示してほしいです。それができれば、通説をひっくりかえす大論文になり、資源解析の先生方も納得すると思います。
    今更望むのも無理かもしれませんが、日本の水産業の未来を考えるのならば、大衆迎合に走るのではなく、研究者らしくフェアにやってほしいものです。

  3. 荒船
    2016年6月16日 at 7:26 PM

    全漁獲量が急速に右肩下がりになっているなかで、3-5歳の漁獲量だけが減ってないとしたら、それこそ一網打尽に近い打撃が近づきつつあるのではないですか?

    それにNHKの番組の編集にどの程度勝川氏がかかわったかも明らかにされてないのに、法に触れる行為をしたかのように書くのは、明確に名誉毀損で訴えられる材料になると思いますよ。気をつけてください。

  4. BT
    2017年6月28日 at 10:36 AM

    海の資源はどんな学校の名誉よりも大切なものです。
    ぜひ、一度冷静になってデータを見直し、持続性についての議論をしましょう。
    日本の漁業も変わって行かなくてはいけないのは確かなはずです。

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