トランプ氏勝利 黒船神風が吹いた!?

こんなにうれしいニュースはありませんでした。

もちろん11月8日のアメリカ大統領選挙におけるトランプ氏の勝利により、あの亡国のTPPが事実上破綻したことです。

 

でも若干不安な気持ちもあります。例えれば「黒船神風」とでもいいましょうか、自力で勝ち取ったものでないので、安心するのは未だ早いかと。選挙で「断固反対」が、選挙後には「強行採決」と豹変した日本の例もありますから。

 

ところで、大統領選前後のマスコミの報道を見ていてどうしても触れておきたいことがあります。

 

 「バス(TPP)に乗り遅れるな」と一貫して主張してきた日本のマスコミは、発車前の空ぶかし中にエンストを起こして動かなくなったバスを見て、恥ずかしくて穴があったら入りたい気分だと思います。

 

その日本のマスコミでも、さすがに選挙においては「〇〇党を支持します」とまではいいません。しかし、アメリカではマスコミが「○○候補を応援します」と表明してもよいようで、選挙直前の調査では、アメリカの有力紙でヒラリー候補を支持しているのは57社に上るのに対し、トランプ候補を支持しているのはわずか2社(3%)という異例の状況だったそうです。(2016年11月7日 NHK NEWS WEB)

 

 また、英BBC放送の報道番組ニューズナイトによると、ヒラリー候補の支持を表明した米国の日刊紙は229紙、週刊誌は131誌。これに対しトランプ候補を支持していた日刊紙はわずか9紙(4%)、週刊誌は4誌(3%)だったとのことです。

 

3%、4%、3%というマスコミにおけるトランプ候補への超超低支持率にもかかわらず、結果はトランプ氏の勝利。これは既存のマスコミの大敗北を意味し、マスコミのあり方として極めて大きな問題を投げかけたと思います。

 

イギリスのEU離脱の時もマスコミはおなじようなことをしました。国民がテレビ・新聞・雑誌などのマスコミから離れていってしまったのか、それともマスコミの方が国民から遊離してしまったのか。どちらかはわかりませんが、今回の大統領選挙の世論調査で「隠れトランプ支持者」を見抜けなかったということは、国民の心の底、本当の思いを受け止める感性をマスコミが失ったということ証明してしまったのではないでしょうか。

 

トランプ氏は自らの勝因を、SNSを徹底して活用したこととしていますが、マスコミもその何万倍もSNSを活用していることからその要因は定性的な変化、つまりSNSによって一個人が巨大メディアと対等に、国民一人一人に情報を発信できるようになり、国民がマスコミを相手にしなくなったこの点にあるのではないかと思います。

 

情報配信手段の独占により世論操作ができたことから第4の権力とまでいわれるようになったマスコミは、SNSの時代にあってその存在価値を問われ始めていると思います。しかし、選挙後の報道を見ると反省は見られません。あいもかわらず、

 

・デマとプロパガンダが民主主義を大きく左右する時代になった。

・ポピュリズムの蔓延は困ったものだ。

・自由貿易を否定する保護貿易の蔓延は戦争を招く。

などと言っています。

 

私に言わせれば、

・自由貿易の進展が失業者を増やしたという現実もデマか? むしろ自由貿易が国民を豊かにするというデマとプロパガンダを広めたのがマスコミではなかったか。

 

・わずか62人の大富豪が世界の人口の半分の富を持つまでになったこのグローバル化の世界において、貧困に陥る圧倒的多数の大衆の立場に立つのがなぜポピュリズム(大衆迎合主義)と批判されるのか。その反対語は「エリート主義(選良主義)」であり、社会の中で優秀とされる1%の人物や集団(エリート)を重視する思想や傾向が良いとでもいうのか。格差拡大の元凶である「エリート主義」の蔓延を批判することこそがマスコミの使命ではないのか。

 

・世界大恐慌後の保護貿易化(ブロック経済化)が第2次世界大戦を招いたといういつもの脅し文句は、主と従のすり替えである。もともと世界大恐慌は、自由貿易体制の中で発生し、貿易自由化と金融自由化がおおもとの原因。よって、やむなく保護貿易に移行したのであり、もともと保護貿易であったなら大恐慌は起こっていなかったという。わかりやすくいえば「病気になったから病院に行ってそこで死んだ」のを「病院に行ったから死んだ」というすり替えに近い。自由貿易という仮面をかぶった「金持ち保護貿易」の蔓延こそが戦争を招いた真の原因である。

 

となります。

 

日本のマスコミもこれらの嘘に加え、公約破りの日本の政治家のようになってほしいと「トランプ豹変待望論」をまき散らすようでは、アメリカのマスメディアのように国民から完全に遊離して、資本主義と同じように終焉を迎える日も近いのではないかと思います。

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