クロマグロ訴訟事前記者レク配布資料(資源管理問題)

クロマグロ訴訟(以下「本訴」)とは、2017年10月における北海道渡島管内での大幅な漁獲枠の超過にもとない、2018年以降北海道留萌管内の漁業者の小型クロマグロの漁獲割り当てが実質ゼロとなったことに対し、漁業者9名が国と道を訴えているものです。

 

本訴に関しては、札幌地方裁判所で令和2年11月27日(金)に判決が言い渡される予定であることから、それに先立つ11月19日(木)に札幌弁護士会館において、札幌の新聞社やテレビ局の記者に対し、事前の記者レクが開催されました。記者レクのメインテーマは本訴における双方の主張の説明でしたが、関連情報として本訴の背景にある太平洋クロマグロの資源管理の問題について、私の方から資料を配布し説明を行ってきました。

 

本訴における相互の主張を簡単に説明しますと(記者レクで配布された弁護士資料より)

 

1 原告の主張

(1)国は、第1管理期間(2015年開始)以降、TAC法に基づき漁獲可能量の法規制をするべきであった。

(2)被告国は、基本計画において、零細漁業者の経営状態を配慮する義務を怠った。

(3)国が第4管理期間(2018年)において、超過分の差し引きを行ったことはTAC法上、違法である。

(4)行政措置に基づく不利益処分の違法性

(5)違法行為を行っていない原告らに不利益を課したことの違法性

 

2 被告国の主張

(1)WCPFC条約は、公務員の職務上の法的義務とはなり得ない。

(2)国の定める基本計画において、いつの時点で、法的に漁獲可能量を規制するかは、大臣の広範な裁量の範囲内である。

(3)そもそも漁業者は、漁獲上限まで漁獲できる権利を有するものではない。

 

となっています。

 

よって、私が配布した資料「クロマグロ訴訟の背景にある資源管理問題」をここに掲載したいと思います。

札幌記者レク配布資料(追加分含む)

 

なお、この掲載資料の最後の部分には当日の配布資料になかった記述を追加しております。

ご関心のある方にお読みいただければ幸いです。

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